AI OCRとRPAを統合したデータ入力自動化ツール「AI JIMY Paperbot」が、ユーザーが任意のプロンプトを設定することで独自のAIエージェントを作成・登録できる新機能を、2026年6月18日よりリリースいたしました。
■背景と目的
AI JIMY Paperbotはこれまで、RPAと生成AIを搭載したAI OCRツールとして、帳票処理・データ入力業務の自動化を幅広く支援してまいりました。
その処理過程では、文字列変換AIエージェント「AI JIMY Converter」を活用し、表記ゆれの補正や必要情報の抽出・整理を行うことで、システム連携に適したデータへ変換し、多様な帳票の確実なデータ化を実現しています。
しかし現場での運用が進む中で、「取引先ごとにフォーマットや記載ルールが異なり、汎用のAIエージェントでは対応しきれない」というご要望も増加。備考欄や明細行など記載箇所はある程度決まっているものの、取引先によって書き方はさまざまであり、特定情報の正確な抽出において既存の汎用機能では限界がありました。
こうした課題に応えるべく開発したのが、今回のAIエージェント作成機能です。ユーザー自身がプロンプトを記述することで、取引先ごとの固有ルールや判断ロジックに対応した独自のAIエージェントを作成・登録できます。作成したAIエージェントは、そのまま業務フローへ組み込み可能です。
■主な特長
●プロンプトを記述するだけで、AIエージェントを自作・登録。
「取得したい情報」を自然な言葉で記述するだけで、業務に即したオリジナルのAIエージェントを作成できます。
●取引先・帳票ごとの固有ルールに対応した柔軟な処理が可能
汎用AIエージェントでは対応が困難だった、取引先ごとに異なるフォーマットや抽出ルール、さらには複雑な判断ロジックにも対応できます。
●文脈を理解した高精度な情報抽出を実現
生成AIの自然言語理解を活用することで、従来のルールベースOCRでは対応が困難だった、文脈を読む必要がある情報抽出が可能となります。
●専門知識不要のシンプルなUI設計
AIや機械学習の知識がない担当者でも直感的に操作できるよう、シンプルで使いやすい画面設計を徹底しました。
■想定される実用例
●備考欄に記載される文章の中から納入先の会社、工場、部署名などを抽出
●一つの列内に記載されている品名/品番を「品名」「品番」それぞれ分別して出力
など、取引先ごとに異なる帳票や記載ルールに対応した情報抽出が可能です。
■開発担当者より
「AI OCRで業務自動化」とひとことで言っても、実際に処理する帳票や業務フローは企業ごと、取引先ごとにさまざまです。今回の新機能は、まさにその「さまざまなご要望にお応えできる」機能です。つまり、「したいこと」に合わせて柔軟にカスタマイズできます。
現場のサポートやユーザーの声を身近に聞いているからこそ、本当に求められているものが何かを理解することができ、今回の開発につながりました。AIが苦手としてきた「文脈を理解して読む」処理を、ユーザー自身で業務に合わせてチューニングできるようになります。
■今後の展開
今後は、帳票全体に対してもユーザー自身がプロンプトを記述できる機能の拡張を予定しております。帳票構造そのものをAIが理解し、より高度な判断や情報抽出を可能にする仕組みへと進化させてまいります。
また、機能の提供にとどまらず、導入後もユーザーの業務がより良くなるその先へ、継続的に伴走していきます。業種・業界ごとに異なる現場固有の課題に向き合いながら、「使い続けることで現場が変わる」体験を、ともに作り上げていきたいと考えています。AI JIMY Paperbotは今後も、現場の課題に向き合いながら、バックオフィスから企業を動かし続けてまいります。

